
「応募は120名。書類選考で100名を落とし、面接できたのは20名だけ。」
「落とした100名の中に、本当に良い人がいなかったと、言い切れるだろうか。」
こうした採用の矛盾に、心当たりのある方は多いのではないでしょうか。
少子高齢化で生産年齢人口が減り続ける中、企業は「求職者を選ぶ側」から「求職者に選ばれる側」へと立場が変わっています。それなのに採用の現場では、いまだに書類で大量に人を落とし、限られた人数にだけ会うという構造が変わっていません。
『Our AI面接』は、この構造そのものに疑問を持つところから生まれたサービスです。本記事では、機能の一覧や他社比較ではなく、「なぜこのサービスがこう作られているのか」という設計思想を掘り下げます。AI面接の導入を検討している方が、自社の採用課題にフィットするかどうかを判断する材料としてお読みください。
- 目次
日本の採用は「会わずに落とす」ことを、いつから当たり前にしたのか

2025年、有効求人倍率は1.25倍を超えました。企業が人を選ぶ時代は終わり、求職者に選ばれなければ採用できない時代が来ています。
それにもかかわらず、多くの企業は依然として、応募者の約7割を書類だけで不合格にしています。履歴書の学歴欄、職歴のブランク、転職回数。紙の上の情報だけで、その人の可能性を判断しているわけです。
書類選考は「見極め」ではなく「あきらめ」のプロセス
書類選考で見極められるのは、経歴の事実と書く力だけです。コミュニケーション力、課題解決の思考プロセス、チームで働く姿勢。採用において本当に知りたいことは、実際に会って話さない限りわかりません。
それでも多くの企業が書類選考を行う理由は、「全員と面接する時間がないから」です。そのため、書類選考とは人を見極めるプロセスではなく、工数の制約から求職者との出会いを「あきらめる」プロセスだと言えるでしょう。
問題は「人を見る目がない」ことではなく「人を見る時間がない」こと
採用担当者の多くは、心のどこかでこう感じているはずです。
「本当は全員に会いたかった。でも物理的に無理だった」
面接辞退率の増加、日程調整のやり取りで消える時間、応募してから面接まで待てずに他社へ流れる求職者。問題は採用担当者の「目」ではなく、「時間」にあります。一次面接の工数がほぼゼロになれば、書類選考を廃止して全員と面接できるのではないか。『Our AI面接』は、この仮説から設計が始まりました。
「受ける側」の体験から設計する。なぜ求職者の緊張を設計課題にしたのか

「AI面接」と聞いて、冷たい機械的なやり取りを想像される方もいるかもしれません。ですが『Our AI面接』は、その先入観を覆すところから設計が始まっています。AI面接の仕組みや種類は別記事で解説していますが、ここでは「受ける側」の体験に焦点を当てます。
アプリ不要、24時間、緊張させない設計
求職者の体験は、企業から届いたURLをブラウザで開くところから始まります。アプリのインストールもアカウント登録も不要。スマホでもPCでもタブレットでも受検可能で、24時間365日、求職者自身の都合の良いタイミングで面接を受けられます。
『Our AI面接』が特徴的なのは、面接開始前にアイスブレイク機能が用意されている点です。AIによるカジュアルな会話で緊張をほぐしながら、企業紹介の動画や資料の案内を組み込むこともできます。面接本番で求職者が本来の力を発揮しやすくなることで、より正確な適性評価につながる設計です。
もう一つの特徴として、『Our AI面接』は求職者自身の映像が画面に表示されない設計になっています。Web面接で自分の顔が常に映っている状態は、多くの人にとって緊張の原因になってしまいます。『Our AI面接』ではこの要素を意図的に排除しました。
これらはすべて、求職者の都合・緊張・体験を最優先に設計するという方針の表れです。面接は企業が求職者を「試す場」ではなく、敬意を持って向き合う場であるべきだと考えています。
AI面接の「受けやすさ」は、企業のリターンになる
新卒採用やアルバイト採用では、求職者が面接を「受けてくれるかどうか」が採用成果を大きく左右します。日程調整の段階で離脱される、面接のハードルの高さに応募を躊躇される。こうした「見えない取りこぼし」は、特に売り手市場では企業にとって致命的です。
アプリ不要・ブラウザ完結・顔が映らない・アイスブレイク機能・24時間受検可能。これらは「求職者にやさしい」機能であると同時に、受検率を高め、母集団の損失を防ぐという形で企業の成果に直結する設計でもあります。
面接の「作業」からヒトを解放し、「判断」に集中させる

「全員面接」を実現するには、面接を実施する側の負荷も圧縮しなければ成り立ちません。『Our AI面接』は面接の実施だけでなく、「確認する」プロセスにも設計の重点を置いている点が他のAI面接サービスとの大きな違いです。
動画を全部見なくても、選考判断ができる
面接が完了すると、あらかじめ設定した担当者のメールアドレスに通知が届きます。通知先は複数設定可能で、人事部門だけでなく現場マネージャーにも同時に通知を飛ばせる仕組みです。
管理画面には、以下の情報が揃っています。
| 確認できる情報 | 活用場面 |
|---|---|
| 面接動画(0.5〜2.0倍速対応) | 求職者の雰囲気や話し方を直感的に判断 |
| 発言箇所の可視化(シークバー上) | 沈黙部分をスキップし、回答だけをピンポイント視聴 |
| 文字起こしテキスト | 音声を出せない環境での確認・検索 |
| AIレポート(評価項目別の採点+根拠) | チーム内での選考判断の共有・引き継ぎ |
ポイントは、動画を最初から最後まで見なくても選考判断ができる設計になっていることです。AIレポートで全体像をつかみ、気になる箇所だけ倍速で確認する。この組み合わせにより、1人あたりの確認時間を大幅に圧縮できます。
面接動画のダウンロードと評価データのCSV一括エクスポートにも対応しているため、最終面接官への事前共有やExcelでの集計、ATSとの連携もスムーズです。既存の採用管理フローを壊さずにAI面接を組み込める設計になっています。
「情報収集」と「見極め」を分離する
正直に言えば、「AIが人間の面接官の代わりになる」とは考えていません。AIの仕事は判断材料を揃えること。最終的に「この人を採用するか」を決めるのは、常にヒトです。
| 領域 | 担当 | 適している理由 |
|---|---|---|
| 一次面接(情報収集) | AI | 100名でも同じ基準・同じ質で対応できるため |
| カルチャーフィットの見極め | 人間 | 「この人と働きたいか」は数値化できないため |
| 求職者の動機づけ | 人間 | 入社意欲を高めるのは、人間同士の信頼関係のため |
AIに「情報収集」を任せることで、人間の面接官は最終面接での「見極め」と「動機づけ」に集中できるようになります。面接を効率化するのではなく、面接の質そのものを上げるための分業設計です。
「面接官の直感で決める」をやめるための仕組み

面接官Aは「良い」、面接官Bは「微妙」。こうした判断のブレは、属人的な面接体制ではほぼ避けられません。ですが面接される側にとって、「誰に面接されるかで結果が変わる」のは、本来あってはならないことです。『Our AI面接』では、面接の設計から評価の透明性まで、この問題を構造的に解消する仕組みを用意しています。
自社の採用基準をそのまま反映できるAI面接官
管理画面から質問と評価項目を設定し、自社独自のAI面接官を作成できます。新卒向け・中途向け・職種ごとなど、用途別に複数のAI面接官を作成・管理することも可能です。
また、評価項目ごとに重みづけ(ウェイト)を自由に設定・変更できるため、同じ面接内容であっても職種や採用方針に応じて重視する評価軸の比重を調整できます。「自社が本当に聞きたいこと」だけで構成された面接を設計できる仕組みです。
評価根拠を言語化し、ブラックボックスをなくす
AIレポートには、評価項目ごとの点数だけでなく「なぜこの採点になったのか」という根拠が明示されます。これは「ブラックボックスでは困る」という現場の声に応えた設計です。
根拠が言語化されていることで、採用チーム内での合意形成がスムーズになり、面接官が変わっても評価のブレが生じにくくなります。評価基準を透明にし、感覚や好みではなくデータに基づく採用判断を支援する。『Our AI面接』はこれを「評価の民主化」と呼び、誰が見ても同じ根拠で判断できる状態をつくることを目標にしています。
深掘り質問。ただし「AIに質問を自由に考えさせない」
『Our AI面接』の深掘り質問機能は、AIが自由に質問を生成する仕組みではありません。企業側があらかじめ設定した複数の質問の中から、求職者の回答内容に応じてAIが最適なものを選択し出し分ける仕組みです。
なぜならば、AIに質問を自由に考えさせると、求職者ごとに面接内容が大きく異なり、画一的な評価が困難になります。「Aさんには聞いたがBさんには聞かなかった」という状態は、構造化面接の考え方に反するものです。評価の一貫性を保ちつつ、対話の自然さも両立する。その中間にある設計を目指しました。
「人を見る行為にペナルティがかかる仕組み」はおかしい。定額制の思想

『Our AI面接』の料金体系は、月額75,000円(税別)〜の定額制です。面接を何件実施しても追加課金は発生しません。(※一部有料オプション機能あり)
これは単なる価格戦略ではありません。AI面接サービスの費用相場を見ると、市場の多くは1面接あたり数百円〜数千円の従量課金型を採用しています。ですが従量課金には、見えないブレーキがあります。
従量課金が「書類選考の廃止」を阻む構造
面接件数が増えるほどコストが膨らむ従量課金制では、「何人に受けてもらうか」をコストの観点から制限する力学が働きます。結果、AIを入れたのに書類選考をやめられないという矛盾が起きやすくなるのです。
せっかくAI面接を導入しても、コストが気になって面接対象を絞るなら、書類で切っていた頃と本質は変わりません。
「人を見る」行為に、見れば見るほどコストがかかる仕組みは、そもそもおかしい。
これが『Our AI面接』が定額制を選んだ理由です。面接すればするほど、1件あたりの単価は下がります。応募が100名でも300名でも追加費用は発生しない。「人を見ること」にペナルティがない設計こそが、定額制の本質的な意味です。
さらに、面接中に任意のアンケートフォームを表示し、希望年収・入社可能時期・シフト希望などの条件を取得できるアンケート機能も定額内で利用可能です。この機能を履歴書の代替として位置づければ、「履歴書不要で応募OK」という求人を打ち出すことも可能になります。特にアルバイトの大量採用では、応募のハードルを下げる実務的な手段として機能します。
「対話で人を知る」行為は、採用面接だけのものではない

ここまで採用面接を中心に解説してきましたが、『Our AI面接』は「対話で人を知る」すべての場面で使えるサービスとして設計されています。定額制だからこそ、採用面接以外の用途に広げても追加コストがかかりません。AI面談と面接の違いを理解すると、活用の幅がさらに広がります。
採用以外の活用シーン
| 用途 | 活用イメージ |
|---|---|
| 面談練習・ロールプレイ | SES・営業職のお客様面談対策。AIが面接官役を務め、24時間何回でも繰り返し練習が可能。 |
| 1on1面談 | 定期的な上司部下面談をAIが代行。離職兆候の早期把握に活用。 |
| 離職防止面談 | 入社後の定着確認をAIが定期的に実施。厚労省調査で入社3年以内離職率32.3%という現実に対応。 |
| カジュアル面談 | 正式応募前の情報交換の場として。求職者の温度感を事前に把握。 |
| 教育機関の面談 | 学生面談・入学者選抜ヒアリング・就活支援面談への活用。 |
特に離職防止面談は、「採用して終わり」ではなく「定着まで対話を続ける」ことが求められる時代のニーズに応える用途です。「対話で人を知る」行為は、採用面接だけのものではない。定額制がこの信念を現実にしています。
「AIに面接させるなんて失礼だ」という声に、正面から答える

AI面接に対しては、当然ながら反論や不安の声もあります。ここでは、よく寄せられる疑問に対して、『Our AI面接』がどのような設計思想で応えているかを整理します。
「AIが合否を決めてしまうのでは?」
「この人を採用すべきか否か」の最終判断を、AIに委ねることは推奨していません。これは機能的な制限ではなく、思想的な選択です。求職者の人柄、組織との相性、キャリアビジョンのすり合わせといった判断は、人間が対面で行うべきだと考えています。AIは判断材料を揃える存在であり、最終判断は常にヒトが行う。これが『Our AI面接』の譲れない一線です。
「AI面接は冷たいのでは?」
アイスブレイク機能による緊張緩和、実写に近いリアルなアバター、自分の映像を映さない設計、企業紹介を組み込めるプレゼンテーション機能。テクノロジーで「温かさ」は設計できる。それが『Our AI面接』の答えです。
むしろ、求職者のなかには「人間の面接官より緊張しなかった」「公平に評価してもらえそう」と感じる方もいます。機械的な冷たさではなく、「あえて人間ではないからこそのフラットさ」を提供する設計です。
「入れただけで回るツールではないのでは?」
そのとおりです。導入時に最もハードルになるのは、操作方法ではなく「AIに何を評価させるか」の設計です。「コミュニケーション力を見たい」と言っても、それが具体的に何を意味するかは企業ごとに異なります。
この設計が甘いと、AIの評価結果もあいまいになるため、導入初期に評価項目をしっかり詰める工程は避けて通れません。『Our AI面接』では初期設定サポートを無料で提供し、業種別の評価項目テンプレートも用意していますが、企業側にも「自社が本当に求める人材像の言語化」に向き合う姿勢が求められます。
向いていないケースも正直に
- 年間の採用人数が数名程度で、一人ひとり丁寧に面接したい場合
- 管理職やクリエイティブ職など、経験の深さや感性が問われるポジションのみの採用
- 1年間の契約期間が組織のルール上難しい場合
こうしたケースでは、『Our AI面接』の強みが十分に発揮されない可能性があります。ただし、採用面接以外の用途、たとえば1on1面談や離職防止面談にまで使い方を広げることで、定額制の投資対効果を高められる場合があるでしょう。企業がAI面接を導入すべき理由もあわせてご確認ください。
「すべての人に、会って判断する機会を。」『Our AI面接』が目指す採用のかたち

ここまで、6つの設計思想から『Our AI面接』を掘り下げてきました。最後に改めて整理します。
| 設計思想 | 設計の現れ方 |
|---|---|
| 全員面接主義 | 書類で落とすのではなく、全員に会う。AIがそれを物理的に可能にする |
| 求職者敬意 | アプリ不要・24時間・顔非表示・アイスブレイク。受ける側の体験を最優先 |
| 時間の解放 | 倍速再生・発言可視化・文字起こし・AIレポート。確認する側の工数を圧縮 |
| 評価の民主化 | 評価根拠を言語化。誰が見ても同じ根拠で判断できる透明な評価設計 |
| 定額正義 | 月額75,000円〜の定額制。「人を見ること」にペナルティがない料金設計 |
| 用途無限 | 1on1・離職防止面談・面談練習・カジュアル面談。採用を超えた対話インフラ |
『Our AI面接』は、採用を効率化するツールではなく、採用のあり方そのものを変える選択肢です。書類選考で人を落とすのではなく、全員に会う。評価を属人化させず、透明にする。求職者を「選ぶ対象」ではなく「敬意を持って向き合う相手」として設計する。
「すべての人に、会って判断する機会を。」
この考え方に共感いただけるなら、まずはサービス資料をダウンロードしてみてください。社内での検討材料としてそのままお使いいただける内容になっています。
「自社の採用フローに合うか、具体的に相談したい」という場合は、問い合わせフォームからご連絡ください。導入から運用開始までの流れや評価項目設計のすり合わせなど、個別のご相談にも対応しています。
